北面の武士とは、上皇や法皇など元天皇の親衛隊になります。
国防正規軍ではなく、あくまで親衛隊・近衛兵です。


しかし、白河法皇なる皇族が北面の武士という私営部隊を設けたことで
武士は、政治の表舞台に出るきっかけを得ます。

日本の上流階級独特の文化が、軍事職への極端すぎる嫌悪感。

血や殺傷がともなう「軍事」はできるだけ遠ざけようという
皇族貴族の価値観がもとで武士が台頭、活躍した時代が平清盛の時代です。

なぜ軍事職が「汚れ仕事」なのかは
ベストセラー「逆説の日本史」が参考書としておすすめです。

けがれ(汚いもの・不浄なもの・亡骸)を嫌い距離をおく思考習慣が
日本にはあり、それ故に日本の上流階級は、槍や刀をもたなくなったと理解できます。

また、その思考習慣(宗教心)が、現代にもつながっているというのが
逆説の著者・井沢さんの所見だと思います。

ですから、現代日本社会を形成する根幹(思考習慣)を学ぶ上で
白河法皇や平忠盛・清盛親子などが登場する平安時代は、とても有益です。

公家とそれ以外(武家庶民)
軍事職は卑しい仕事

複数のキーワードを念頭に、大河ドラマや時代劇をみると
社会の仕組みに気付き、面白みが増すかもしれません。

*参照:社会システムとは

社会システムとは、一言で言うと、社会の仕組みやカラクリ。
ここでは社会システムを、法(決まりごと)と人間の思考であると
定義します。(公式は以下のとおりである)

国家=国家(社会)のシステム=法+思考習慣

∴国家=法+思考習慣である」
(思考習慣≒常識・主流な考え)


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